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「30分でできますか?」クイックカラーのコツ

木村直人

木村直人

2016/07/16

airの木村です。

合わせる事を生きがいとして過ごしています。

まぁ、それは嘘ですね。苦手です。

いや、そうでもないか。まぁどうでもいいですね。

さて…

(作り方のスタンダードはこちらから)

いつも担当させていただいている「モデルの鈴木えみさん」が髪を整えに来てくださいました。

ここで事件が…

そう、事件がおこります。

「30分で仕上げてくれんかの。。。」

そう。突然投げかけられるその言葉。

「えっ…」

と、僕。

ヒューマンドラマかの様ですがこんなやりとり。

どうやらお後のスケジュール調整が困難だった様です。

こういったケースもたまにあります。(他のお客様でも)

https://instagram.com/p/BH1JoiGD0NP/

(すでに任せ切られている様子。まじか…)

まぁ、こういった安心感を裏切る事は出来ないですからね。。。

なんとかします。

が、普通に言いました。

「40分だけなんとか…」

冷静に計算してもそれくらいかかるんですよ。。。逆算して。

ただそれでもきついスピード感です。

取捨選択を

こういう場合、適切な取捨選択が肝心です。

「最初のシャンプーを捨てる」

僕の場合、最初にお濡らしをします。

これは薬剤の浸透性、コーミングダメージ軽減、計算しやすいコントロールというとこらからですがまずそこで10分短縮。

「短時間で染まりやすい薬剤選定、パワーコントロール」

新生毛がどのくらいか?の判断。

鈴木さんの場合、猫毛で4週間ペースなのであまり新しい毛は伸びていません。

この場合、あまり根元に対してのアプローチを考えず、色味重視で考えていきます。

そして、時間を逆算して薬剤を考えます。

今回は「激濃いめにして放置時間を短く」

こちらで対応します。

処方 6/A:BLUE 1:2 3% 10分放置

ASH

FASHION COLOR

A/アッシュ

クリア感のあるブルーアッシュ

詳しく見る >

こちらを2剤多めにして薬を柔らかくし、ドライ状態でのカラーに対応します。

これでまた15分程短縮。

ささっと流し、ささっとドライを時間で指示

逆算して考えているわけですから、アシスタントにもタイム指示ではなく、ライブ時間で指示します。

例えば…

「13:00に来店。13:30に出たい」

「それは厳しい。なんとか13:40にしてくれい。」

「オケ」

準備からスタート。

「13:15 塗布終了」

「13:25 にはシャンプー台にご案内し、流しスタート」と指示。

「流し五分で13:30からドライスタート」の指示。(その頃にドライヤー2台、アイロンも準備する様指示)

「13:39 終了」

13:40にサロン出発。

と、約束通り。

こういう感じの先回りした指示を飛ばします。

私の専属アシスタント「さかもっさん!」

はその辺の「時間にシビア」という木村論を1番忠実に表現してくれる一番弟子ですね。

その辺の信頼感も大事です。

適材適所。

合わせられない子も沢山いるのです。

その辺の能力判断も大事です。

見事に分刻みで合わせてきます。

素晴らしい。

そしてこの仕上がり

濃厚グレーの出来上がり。

10分放置でこのパフォーマンスです。

しっかり色のってきています。

黒髪になった

14.9k Likes, 41 Comments – EMI SUZUKI (@emisuzuki_official) on Instagram: “黒髪になった”

ご満足いただけた様です。

何が大事なのか?を考える

いつもの、いつも通りに、淡々と。

これも大事な事かもしれませんが、考えなくてはいけないのは…

「何を優先させるべき」なのか?

というところであり、今ケースの場合は「時間が1番」なわけです。

よってクオリティももちろん考えますが、次回な持ち越すべきところは適切に回し(根元のリタッチなど)サイクルの計算、何より瞬時の判断が必要です。

そういった「テクニックの取捨選択、普段からのシビアな時間設定」というのは非常に大事な事であるというのが読めると思います。

大事なところは何か?

常に探しながら高めていきたいところです。

こんなエピソードも是非ご参考ください。

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木村直人

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air/LOVEST Director
「木村 直人」

髪を通じて女性の「像」を作り続ける事にこだわる、airが誇るユーティリティプレイヤー。

代表作「グラデーションカラー」をいち早く世に送り出し、ヘアカラーに対して常に斬新な価値観を持ち、新たな創作をし続ける。

ヘアカラープロデュース、パブリックシャンプープロデュース、LINEスタンプディレクション、ヴァーティカルメディア編集長、書籍出版(2013発売の著書はAmazonランキングビューティ部門1位獲得)と女性に対して「美」という視点からの仕掛けは止まる所を知らない。

また、ネットコンテンツではオンラインサロン「マルチバース」を主宰し(会員約500名)、業界内外問わず常に先を走る仕掛けをし、作り続けている。

個人で運営する「naotokimura.tokyo」は月間200万PV、年間で1000万人以上が閲覧するモンスターメディア。

常に先端のツールを使いこなし、結果に結びつける所から、講演、対談、自身の生き方に関しての取材が後を絶たず、業界を飛び越えた「社会」に対して、「美容の在り方を問う」アクションを続けている。
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取扱ブランド

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